人間の皮膚は常に一定の科学組織でできています。
そこに、他の物質が進入すると、普通は吸収され腸などを経て排出されます。
しかし、有害物質が入ると免疫システムにより死滅させ液体にします。これが小さな水泡になったりして痒くなる『かぶれ』なのです。
ジュエリーなどによる炎症はこのアレルギー性接触性皮膚炎がほとんどです。
汗などでアクセサリーの金属がほんの微量ですが溶け、金属イオンとなって皮膚の中に入り込みます。それを身体が有害物質と認識してしまうと『金属アレルギー』を発症してしまいます。
金属がイオン化して体内に侵入しなければ反応は起こりません。汗をかきやすい夏に金属アレルギーの症状が悪化しやすい理由は、普段弱酸性に保たれて防御されている表皮が、アルカリ性の汗によって異物の進入を容易にしてしまうことと、汗により金属がイオン化しやすいことがあげられます。

実際にはアレルギーではなく不衛生にしていたために、痒み・肌荒れ等を起こしている事も多いようです。
365日ジュエリーを着用したままの方・アクセサリーのお手入れを全く行っていない方などは要注意です。
特に、汗をかく季節や場所(お風呂・選択炊事など)でのご着用には気をつけてください。
アレルギーがあるかどうかは病院でのパッチテストで判ります。
(保険適用が可能なので、3割負担の人は700円程度)
ご自分のアレルゲンが分かったら、その金属は使用しないようにしましょう。
家庭用品に使われる、金属製品の多くは、色合いを良くし、耐腐食性を持たせるために、メッキという形で、多種金属の表面加工がされています。
アクセサリーに使われている金属の多くは、合金を用い、あるいはその上にメッキを行っています。
どんな金属でもアレルギーを起こす可能性をもっていると言えます。

ファーストピアスは必ず病院で医療用のものにしてもらいましょう。
病院で開けたら何もしないで大丈夫という訳ではありません。毎日のお手入れが必要です。
1.ピアスをつけたまま、消毒液で朝晩(1日2回)消毒してください。※消毒用エタノール、オキシドールなどは刺激が強すぎるため使用してはいけません。薬局等でピアス専門の消毒液を購入してください。
2.シャンプー・ヘアスプレーなどの化粧品、薬品がなるべく耳たぶにかからないようにし、洗髪後は耳たぶをお湯でよく洗い流してから消毒してください。
3.ピアスは耳たぶの薄い方で4週間、厚い方で6~7週間はなるべく外さないようにしましょう。
セカンドピアス以降は芯の太いしっかりしたもの(0.9mmくらいのポスト)を付けてください。また、芯は長すぎず、短すぎない自分に合ったものをお付けください。
穴が整うまでは、ピアスの素材として金属アレルギーなどを起こさないチタンやセラミック製のピアスを使用することをお勧めいたします。